「介護の専門家」としてのプライド
介護職の「プロ意識」
介護職の社会的評価を上げるためには、一人一人が介護の専門家としてのプライドを持って働くことも重要です。介護業界に限らずですが、どのような仕事でも「プロ意識を持て」と言われます。しかし、プロ意識という言葉は抽象的なので、どうすればプロなのかがいまいちわかっていない人も多いかと思います。そこで、介護職としてのプロ意識とは何かについて紹介していきます。
介護職員は介護サービスを利用する高齢者と頻繁にコミュニケーションをとります。相手の表情や口調など、微妙な心身の変化をくみ取って、悪い方向に変化がみられる場合は速やかに報告するなどの対応が求められます。また、老化や病気の影響でうまく身体が動かせない人に対して介助を行っていきます。そのため、利用者の状態に合わせた移乗や入浴などのサポートを適切に実行する能力が求められます。そのうえで、提供する介護サービスが本当に利用者にとって適切なものかを常に考え、最善を尽くす姿勢を持っておかなければなりません。そして、介護分野に限らず利用者の健康や暮らしを支えるための医療や生活支援サービスに対する知識を持っている必要もあります。介護職においてのプロ意識とは、利用者の生活を常に考えて学び続ける姿勢を持つことです。
感謝の気持ちを持つ
介護職員の仕事は介護サービスを通して利用者の生活を支えることですが、それと同時に社会貢献をしているという意識を持ちましょう。また、自分が生活を送るうえで必要な給料は利用者から提供されているという意識を忘れてはいけません。そうすることで、利用者に対する感謝の気持ちが自然と芽生えます。その気持ちが介護のプロとしてのプライドを保ち、より質の高い介護サービスの提供につながります。間違っても、利用者に対して介護を「してあげている」という気持ちを持たないでください。
ロボットじゃできない仕事
介護職のことをよく知らない人のなかには、人手不足ならロボットに任せればいいのではないかと考えている人もいます。そう考える人は、介護職は同じ作業を繰り返す定型化された仕事であるというイメージを持っています。もちろん定型化された業務もありますが、大前提として介護サービスを提供する相手は「人間」であり、それゆえ介護サービスすべてをシステマチックに提供するというのは不可能です。むしろ、ロボットが苦手とするクリエイティブな思考が求められる仕事こそが介護職なのです。ロボットに置き換えられる仕事はあるにしろ、人間じゃないとできない領域の仕事が必ず存在し、それが介護職のやりがいにつながっています。
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志を持ち、成し遂げられる職場を選ぼう
介護職として転職を成功させるために持っておくべき志について紹介していきます。また、この志を成し遂げられる職場を効果的に探すためには、転職エージェントの利用がカギになります。ここでは、おすすめの転職エージェントも紹介しています。
「介護の専門家」としてのプライド
介護職は誰でもできる仕事と思われている部分がありますが、まったくそんなことはありません。介護の専門家として、様々な介護サービスを利用者に提供していきます。人間にしかできないクリエイティブな面を持っている仕事です。